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三週目交流イベント② 『デ・ジャ・ビュ』
 デ・ジャ・ビュ、日本語で言うなれば既視感。
 経験したことの無いことを経験したかのように思う、という意味合いだ。
 それならば今俺が感じているものはまさしくそれなんだろう。

「あつー」
 太陽に有給休暇を出してやりたい今日この頃。俺は無駄に長い石段を登っていた。
 どうやら千夜さんがこの神社にいらっしゃるという情報をゲットしたからだ。

 鈴音には悪いがそうでもなければこの石段なぞ昼間から登りたくない。
 夜の散歩には涼しくて、静かで気持ちの良いベストプレイスな訳なのだが。

 ようやく鳥居が見えてくる。全て上れば黒髪の麗人がいらっしゃることであろう。
 そう予想していた俺は千夜さんを呼びかけるべく口を開きかけた。
「おーい、千夜さ……」
 言うなれば、俺は口が半開きというえらく間抜けな状態で静止してしまった。
 さやさやと、風で草が音を奏でる中、その流れる金髪を押さえずに真っ直ぐに立つ姿。
 しかし、普段ならば意志の強さが宿る瞳が半分以下に伏せられている姿がどこか危うい。
「……香憐」
 俺の呟きは、どうやら彼女には届かなかったらしい。風だけが、神社の空気を揺らしている。
 その時、俺は奇妙な感覚に襲われた。そう――このまま、香憐がどこかへ消えてしまいそうな、そんな感覚。
「香憐!」
 気づけば、俺は香憐の傍まで寄っていた。瞳には驚きの色が重ねられたが、すぐにいつもの調子に戻る。
「気安く触らないで頂戴」
 払いのけて一言。そしてメンチを切ってきた。
「何だ、ちょっと心配して損した」
「心配ですって?右京に心配されるいわれは無いわ」
「いや、何かボーっとして、遠い目してたからよ」
 そう言いながら、香憐に並ぶ。香憐は、髪を弄りながらポツリと言った。
「何となく、ここを懐かしく感じたの」
「懐かしい?」
「ええ。何故だか分からないけれど、不思議と心が落ち着くの。初めて来た気がしないのよ」
 やはり、古い建物と緑に囲まれたら日本人なら落ち着くのだろうか。日本人レベルではあり得ないくらいの金髪だけど。
「……失礼なこと考えているんじゃないかしら?」
「いや、日本人という素晴らしい血統について考えてたんだ。それで、彩香さんは?」
「後から来るわ。工事現場に行こうとしたら、途中でここが気になったのよ」
 今日は風が強い。ふわりと、また香憐の金髪が風になびく。
「こういうのを、デ・ジャ・ビュっていうのかしら」

 瞬間、俺は奇妙な感覚に襲われる。まるで、何度も何度も見たことがあるかのように。

「……右京?」
 気づくと、香憐は俺の顔を覗き込んでいた。
「口半開き。随分と無様で間抜けな表情だったわ」
 クスクスと笑うその姿。さっき感じた妙な違和感は消えた。
「悪かったな。でもな香憐よ、さっき俺が声かける前のお前も中々のツラだったぞ」
「えっ!? な、何でそんな所見てるのよ!」
「しかも一回声かけたのにシカトされたしな。右京悲しい!」
 そう言うと香憐はさもおかしそうに笑う。珍しく声まであげていた。
「何ソレ。右京ってば馬鹿ね」
「悪かったな。お前みたいに賢く無いですよーっと」
 言葉と共に軽く頭を叩く。するとお嬢様は柳眉を吊り上げて睨んできた。怖っ。
「怒るな。それよりも、お前も祭りの準備に参加するか?」
「するか?と聞かれても会場はウチの土地よ。どんなものになるかお手並みを拝見、というところね」
「それなら明日14時にウチの店。遅れたらクビだからな」
「遅刻なんかしないわ。ビジネスで時間がどれだけ重要か分かっていないようね」
 不敵で、嫌なお嬢様スマイル。でもこっちの方が断然良い。好みだ。
 さっきの表情は憂いを帯びてて壊れそうな美しさがあったから。そんなのを精力的なビジネス世界に生きる奴が浮かべていいはずが無いのだ。
「俺はもう帰る。用件は果たした」
「へえ、何か用だったの?」
「ハズレだったけどな。じゃあ、彩香さんによろしくな」
 ざわざわと木々が騒ぎ出す。すると香憐は少しだけ迷ってから俺に手を振る。


 そこにもう一度だけ、既視感を覚えた。



+++++
 神社は香憐ルート入ってから微妙に役立てる予定です。
 というか自分の書く話に空白が多すぎて泣けてくる。
# by overbearing | 2006-08-24 00:47 | 交流イベント
三週目交流イベント①
 盆踊り――。
 盂蘭盆(うらぼん)のころに老若男女が広場などに集まっておどる踊り。本来は盆に迎えた精霊(しょうりょう)を送り返す行事といわれる。 <大辞泉より>

 やっぱり、古きよき伝統、そして千夜さんとこの浴衣やら花とかの売り上げが見込める上に活気づくのはこれくらいだよな!

「そして俺んトコの酒も売れるわけだ。ついでにカレーも」
「その通り! どう、俺のこの完璧な企画!」
 ランチタイムも過ぎ去った14時20分。酒売を呼びつけて聞いてもらった。穴が無いかの確認作業は大事なことだ。
「場所はどうすんだ?」
「……確認はとってねーから確実とは言えないが『HARY』建設予定地」
「正気か? 右京よ」
「割と本気。だから酒売ちゃんも手伝ってよ~」
「それ棗ちゃんが言ってくれたらやってたんだけどなー」
「さあ棗!」
「二番煎じは良くないよ、お兄ちゃん。はい、ビーフカレーの大盛り」
 そう言い丁寧に皿を置いていく棗。むう、我が妹ながら良くわかっていやがるぜ……。
「そういうこと。まあ、協力はしてやる。他ならぬ右京の頼みだ」
「流石酒売ちゃん!」
 ぶりっ子のポーズをして酒売に対して上目遣いをしてみるテスト。対する酒売は呆れた顔だ。
「声色変えてもダーメ。俺は助言をしてやるだけ。説得はお前の仕事な」
「な! そこまですんならやってくれよー!」
「お前さんのためになんないでしょーが。つべこべ言わずにやりなさい!」
 ガランガラン、と店の扉が開かれる。するとそこには、俺達のお話から飛び出したかのように都合よく現れた針屋香憐の姿。
「……酒売、お前ボヘミアンラプソディ使えたっけ?」
「あれは二次元限定で会話では成立しねーよ。で、香憐ちゃんお久ぶりー」
 ニコニコと笑って手を振る。対する香憐はつかつかとこっちに歩いてくる。彩香さんも一緒で俺らに一礼。
「それで? お話って何かしら、右京」
「ねえ、話が飛躍しすぎじゃねぇ? スキップ機能使ったか?」
「実はさららから聞いてたりして香憐ちゃんに連絡取ってたりするのだ。さあ説得開始!」
 唐突に鳴らされたゴング。それは香憐の視線という名のストレートにより若干のおくれを取ってしまった。
 まっすぐに来て、逸らせないこの視線は美しさを通り越して暴力に近いものがあるのだ。
「その……さ。香憐、盆踊りって好きか?」
「……ボンオドリ?」
「そう! 盆踊りをな、うちの商店街で企画してて……」
「何ソレ?」
 沈黙。小首をかしげる姿は紅葉の言葉を借りるなら『萌え』なのであろう。
 しかし、俺的にはボディーブローを食らったみたいな衝撃。この小娘、盆踊りを知らぬと!?
「……あれ? 何か私変なこと言った?」
「おそらく、『盆踊り』を知っている前提での話しのようですから。想定外なのでしょう」
 彩香さん、冷静な分析を有難う御座います。
「えー! そんなのって私が常識無いみたいじゃない!」
「申し訳ありません。南方さんに粕ケ谷さん。お嬢様は海外生活が長いもので伝統行事等はご存知で無いんです」
「彩香! そんなフォローいらない!」
 後ろでキャンキャンと子犬がわめいているように聞こえる。普段ならほほえましいものとして見れるのだろうが……。
「まさしく想定の範囲外……」
「そうかそうか。じゃあ俺が立て直しておいてやるから回復しなさいな」
 俺の肩を叩く酒売のアニキ。ああ、やっぱコイツってばカコイイな。
「いいかい香憐ちゃん。じゃあ盆踊りの基礎知識いっとく?」
「え、ええ。知らないことがあるのは気分悪いですし」
「そうか。いい心がけだな」
 子犬を慣らすトップブリーダーよろしく、香憐がおとなしくなっていく。酒売は頭を一回撫ででから会話を再会する。
「盆踊りってのはな、お盆って言われている先祖の霊が帰ってくる季節にする踊りなんだ」
「霊……お踊りにどんな効果があるの?」
「楽しい気持ちで帰ってもらうために賑やかにするんだよ。ここまでは分かったかい?」
 こくり、と頷く香憐。くそう。酒売に対してはえらく素直じゃねーか。
「で、これはうちんトコにしてもそっちにしても利益が出るんだ。出店を出して食べ物や金魚すくいとか色々出来るしね」
「なるほど……」
「で、女の子はこんなのを着ることが多い」
 伝家の宝刀を抜いた。それは、泣く娘(こ)も黙る『浴衣のカタログ』。それを見た香憐はきらきらと目を輝かせる。
「うわー! 可愛い! 彩香はこれが似合うんじゃないかしら!」
「そうでしょうか?このような派手な色はあまり……」
「購入は伊勢原屋でどうぞ」
 ついでに、と言わんばかりにそう告げる酒売。鮮やかだ、実に鮮やかだ。
「なあ酒売、お前いつの間にこんなテクを」
「色々な。それより、しめるトコはお前がしめろよな、リーダー」
 肩たたきプラスで爽やかな笑顔。……ヤバイ。ちょっとだけ商店街近辺のオバサマの気持ちが分かってしまったかもしれない。
「……あー、まあとにかくだ」
 咳払いをひとつ。すると香憐と彩香さんはこっちを見る。二対の美しい瞳に若干たじろぐ。
 しかしながら、酒売にここまでお膳立てされてちゃんとできないとか、超かっこわりーだろ、俺!
「こういう伝統的なのを近所のガキとかにも見せて、それを覚えさせてやりたいし思い出を作ってやりたい。だから、協力してくれないか?」
 頭を下げる。横目で、酒売も一緒に頭を下げてくれてるのが見えた。
 沈黙。さっきとは違う温度。痛いくらいに空間内で充満している。
「……顔を上げなさい」
 静かに、判定を言い渡す審判のように。香憐の目は『HARY』本社で魅せたものと同じ顔。
「私達に、利点は少ないと言えるわね。酒売さんの話術にだまされる所だったわ」
「手厳しいねぇ」
 ため息をつく。どうやら本気だったらしく少々悔しそうだった。
「……でも、そういう『思い出』を作れなくなることは寂しいことね」
 金に縁取られたの瞳が伏せられる。そこには哀愁が漂っている。
「検討します。私一人に決定権は無いわ」
「お嬢様、上手くいく保障はありませんが」
「だから検討なのよ。それに……」
 浴衣のカタログをギュッと抱きしめ、聞こえるか聞こえないかの音量で言う。
「金魚みたいに、ヒラヒラしてて、可愛いじゃない。私も……ユカタが着てみたいのよ」
 頬を赤らめて、そう言う香憐。そして、俺の心に去来したのは

 金魚って、かわいいか?


+++++
 オチが弱いって反省してます。
 ってゆーか、香憐があんまツンデレっぽくなくなってしまった。
# by overbearing | 2006-07-07 23:32 | 交流イベント
そして、いなくなったわたし
すみません。レポートとかレポートとかつよきすをやっていたのですっかり来ていませんでした。
今週中に3週目書くって言って何週間も書いていない訳で。
おまけにバイトも始めました。つよきすはオールコンプしたから良いんだけどさぁ。
そして、妄想がとまらないのでつよきすのSSとかも書きたいのですが。
……まあ、それをやったらこのブログの本筋から大きく反れるので抑えておきますね。

今夜中に三週目をはじめます。今度こそれいじょさん嘘つかない!つよきすでツンデレの復習もばっちりだぜ!
そして針屋さんちの香憐ちゃんは主人公嫌悪+高飛車・傲慢であるようです。文字列だけ見ると非常に嫌なお嬢様ですね。
まあその中でも可愛らしさを見つけ出すのが私の仕事でしょうがね……。がんばります!


あと余談ですが、アニメのつよきすの雑感。ようつべで見ました(TVで見ようね、自分)

 ・ゲーム絵さえ思いだ無きゃ結構見れるよ。れいじょはストライクゾーンが広いです。
 ・よっぴーがくーとかアニメオリキャラと同列な件について小一時間問いただしたい。
 ・EDは奈々様が歌ってらっしゃるのですか?
 ・OPの『SとLのシグナル~』の部分は素奈緒とレオではなくスバルとレオの(ry
 ・上記の部分でレオが男のハーレムに居る件についてアニメスタッフに小一時間(ry
 ・というか、スバルはスバルのままでよかった
 ・アニメがスバル×カニになったらDVD全巻揃えてやるよ
 ・更にフカヒレが女子と幸せになれたらもう一本づつダブり買いしてやるよ!


さて、そろそろ始めますかね。
# by overbearing | 2006-07-07 19:38 | 雑記
うーむ
筆が進まない……。
プロットはとりあえず出来ているのですが何となく書けませんねー。スランプなのか?
最近は長編書くときは細かくプロット組まなきゃ出来ない体質になりました。でもどうせ予定は狂います。
予定というものは狂わせるために立てているのです。私の場合ですがね。
しかしながら今回はおおまかなプロットが組んでありますので大きく外れないようにしたいと思います。ハイ。

とりあえず今週中には三週目を書き始めたいと思っています。盆踊りやら酒売の暗躍やらを徐々に出してやりたいです。
# by overbearing | 2006-06-19 01:17 | 雑記
最近のここは
読書感想文→Cルート→読書感想文 のループですね。
というわけで今日は感想ですよ。あさのあつこ先生の『福音の少年』です。

自分、あさのさんのは『バッテリー』しか読んだことが無かったので(話題になってたから)図書室で借りて読んでみたんですよ。
ひとつの事件と、少年少女を描く話。テンポは良かったと思います。
こういう中高生の心理描写……というか『歪み』を書くのが上手いひとですよね。
事件が起こる前日の各家庭の会話とか……今思い出すだけで泣きそうになります。
だって切ないんですもの。皆希望を持って明日を迎えようとしてたのに、殺されてしまうなんて。
ラストは、少々後味が悪いですね。謎を多く残しすぎていますから……。
結局、この話は 明帆→陽→藍子→明帆 の無限ループな話ってことでオッケーなのでしょうか?
一言で言うの難しいから、皆さんお暇があれば読んで下さい。
書き方は上手いけどちょっとうーん……って気持ちになりますね。バッテリーで慣れた人は特に。あまりにジャンルが違いすぎますからね。

今週はもうフォビドゥン書けないかなー。つかちょっと『働く姿』の右京がかっこ悪すぎたかも。
二週目はまだツン分多目でかっこいい香憐にしたかったけどなー。
でも右京の見せ場は4週目だからいっかー。
# by overbearing | 2006-06-10 01:20 | レビュー
働く姿 後編
 俺の言葉は意外だったらしく、目の前のお嬢様は目を丸くする。そして徐々に笑い声が漏れる。
 それ笑いの姿は、決して穏やかに微笑む、という類ではない。そこにあるのは嘲笑。俺を蔑んだ種類の笑い方。
「戯言はそのあたりでよろしいかしら?」
「戯言とは何だ。地域振興及びその繋がりは計算じゃあ算出できないものだぞ」
「……時間はね、変わるものよ。右京」
 髪をかき上げる。そして香憐の限りなく金色に近い褐色の瞳がこちらを射抜く。さながら、サバンナの肉食獣。
「現代社会では商店街で培われた繋がりが変化しているの。核家族化、ライフスタイルの変化、孤食、生活のすれ違い……など、数え切れないわ」
「……」
「そんな中でのHARYは、様々な変化や時代に合わせた店舗、営業時間、空間を提供するのよ」
 俺の、完敗だ。準備期間が絶対的に足りなかったんだ。向こうはしょっぱなっからコレにかけてるんだぜ?
 酒売の奴め。帰ったら良い焼酎空けさせてやる。でも、やられっぱなしは嫌だ。
「……そんなに、弱いもんじゃないぜ」
 だから最後の悪あがき。ディベートの類には一番不似合いな感情論。でも、俺に残ってるのはこのくらいしかない。
「何がかしら?」
「人の、繋がりってやつは。それに、万物は流転するっていう言葉だってあるんだから時代ばかり追いかけるわけにはいかねーだろ?」
「馬鹿らしいわね。そんな割り切れないものにいちいち振り回されていたら経営なんてやっていられないわ」
「悪かったな。ディベートの成績はドベだったんだよ」
「大学で何を勉強してきたんだか」
「中退で悪かったな。嫌味か」
 空気が、緩和した。俺はだらしなく柔らかなソファーに沈む。そして一言だけ放つ。
「お前、随分キッついな。そんなんで役員の長老たちと仲良くやれんのか?」
「馴れ合いで経営するようじゃ駄目ってことよ」
「そういう問題じゃねーよ。若いのが威張ってムカつく奴も居るだ。一応年上としての忠告だよ」
「そ」
 興味も無い、と一蹴か。畜生、俺の予言どおりになっても知らないからな!

「で、右京は負けてヤケ酒か。棗ちゃん睨んでるぞ」
「うるせー。呑まなきゃやってらんねぇよ」
 リクエスト通り、酒売はなかなかよさげな日本酒を持ってきてくれた。今日は冷酒で完敗……もとい、乾杯した。
「まあ、お前が香憐ちゃんに勝てるとは思ってなかったけどな」
「分かってての行動かよ。相変わらずムカつくなお前」
「まあまあ。これで右京も自分の不勉強が分かったってもんだろ?」
「……まあな」
 絶対的に、知識が足りなさ過ぎる。たくさんの知識を幼い時間の中でつめてきた香憐と、のんべんだらりと暮らしてた俺とじゃあ勝ち負けは見えてる。
「負けないようにしねーとな」
「そうそう。その意気だぜ。我らがリーダー」
 肩を叩いて俺を励ます酒売に苦笑を向ける。コイツの兄貴気質は俺が情けないから培われてるんだろうなぁ。

 とりあえず香憐に負けた今、俺の心はまだまだレイニー・ブルー。

+++++

「繋がり」という言葉を若干強調。布石打ちってこんなんかな?不自然じゃないかな?
キツさを出すためにちょっと口調をキツめにしようと努力。ツンデレってこんなんだっけ?おk?
そして自分は焼酎を飲んだことないので、味を言葉で表現してくれる方募集中です。
# by overbearing | 2006-06-08 22:01 | 交流イベント
相も変わらず小説読破
読むのが早いと言われますがそうでも無いと思う。

あさの氏を読むとか言ってましたが読み終ったのは「戯言」シリーズとやらの第一段。
友人から借りた本なので優先して読んだりしました。

「やっぱ若者は若者らしくさらっと読めそうなラノベだよね☆」
みたいなノリで読み出したのに何かこう……読み終って悔しくなった。
犯人は若干友人からネタバレされてしまった為に以外でもなかったけど。
でもやっぱり騙されましたね。あのオチは反則だ。
そして何より、このテのトリックは金田一で見ただろ自分!みたいな気持ちにさせられました。
金田一を思い出せなかった自分に絶望しました。

次回本の感想を書くときこそはあさの女史の本を……
そして皆様のおすすめも教えて下さい。



このブログを、本来使うべき主旨とは異なった使い方してるな自分。
下の続きは今週中に更新する予定ですよ。予定は未定!

# by overbearing | 2006-06-08 00:24 | レビュー
働く姿 前編
 本日ハ晴天ナリ。
 実に喜ばしいことだ。商売をする人間にとって晴れという気候は実に喜ばしいことだ。

 しかしながら、俺の心はレイニーデイ。憂鬱一直線。
 何故ならば、今佇んでいる場所はHARYの本社ビルだから、だ。

 事の起こりは、昨日の話し合いの最中で出た酒売の発言だった。
「右京さぁ、抗議文とか反対署名とか渡してるのか?」
 ビールをぐびぐびと飲みながらウチのカレーをパクつく酒売。
 対するさららは甘口カレーをすくいながらのんびりと言う。
「そういえば、香憐姉ちゃんとは会ってるけどそういうのは送ったこと無いねぇ」
「言われるとな」
「と、いう訳で右京。明日HARYに向かえ」
「……は!?」
 寝耳に水、とはまさにこのことを言うのだろう。俺は実に困惑した。
「あっ、良いねぇ~。右京兄ちゃんリーダーだもんねー」
「そうそう。任せたぜリーダー」
 さららは心からそう想い、酒売は心から楽しんでそう言う。
「そういうのは皆から頼られるシュウちゃんがやった方が良いんじゃないのー?」
「いやいや。やはりココはリーダーですよ。じゃあ、俺がアポとっといてやるよ」
 非常にイジワルな笑顔でそう言う。商店街のオバサマ方が見たら泣くぞコノヤロー。
「棗ちゃん、おかわりちょーだい」
「良いけど、シュウちゃんあんまりお兄ちゃんに意地悪しないでよね!」
 良いぞ棗。そのまま酒売を押し切れ。お前には甘いからな。
「いいや棗ちゃん。これは右京が『過去』に打ち勝てという試練なんだ」
「ジョジョかよ!」
 思わず出る裏手ツッコミ。それにしても「『過去』に打ち勝てという試練」って何ぞや? 酒売め。
「むー。よく分かんないけどお兄ちゃんのためになるんなら良いよ。でも無茶させないでね」
「分かってるって。心配性だな棗ちゃんは」
 ポンポンと頭を撫でながらときめかせスマイル。ヤバイな、棗がまるめこまれてるぞ。
「つーことで、アポはとっとく。午後あたりに行け。店番はしといてやるよ」
「そりゃどーも」
「もっと心から言え。そして俺を敬うんだ」
 一転、悪い人の笑顔。コロコロ表情が変わる奴だ。しかも、180度違う方向に。
「……酒売、俺のこと嫌いだろ?」
 念のため聞いてみる。
「ばーか。お前が好きだからこその試練だよ」

 と、いう訳でキモい愛を受けつつ俺は受付に行く。そして応接室へと案内された。
 慣れない上等そうなソファーに、観葉植物やら時計やら。どれも触っちゃいけない気がする。
 出されるお茶は紅茶。香りからして上等そうな茶葉を使っていると推測される。ティーカップも……ブランド名は忘れたがカタログで見たことがある。
「あら、右京じゃない」
 仕立てのよさそうなシャツに昨今流行しているカチューシャ。ひらひらのスカートを身に纏い責任者様の登場。
「随分な言い草だな。一応俺がリーダーなんだぜ」
「酒売さんから連絡があったから。てっきり彼がリーダーかと思ってたわ」
「俺もその方が良いと思う」
「……自分をあまり卑下しすぎる謙遜は美徳では無いわね。……さて、始めましょう」
 香憐の纏う雰囲気が変わった。おそらくはこれが仕事モード。俺も切りかえてかなきゃな。
「今回のモールに関しての意見交換を開始するわ。でも、その前に」
「ん?」
「前回は、悪かったわね。ちょっと感情的になりすぎたわ」
 非礼を詫びる姿にこっちも素直に応じる。そして、軽く息を吸った。
「こっちからの意見を言う」
 酒売が昨日まとめてくれた意見書を見ながら俺は言う。論破されんな、頼むぜ!
「今回の出店には、疑問点が多すぎる。まずはそっちのメリットだ。
 一応商店街にはそれなりに人が来ている。しかし人口がさほど多くないこの街に建てる意味はあるのか?」
「ええ。今はまだ少ないけれど、土地の分譲がそろそろ始まるわ。だから建てるなら安い今からしはじめるべきなのよ」
「でも、今から建て始めて本当に人は来るのか?そういうのは皮算用って言うものじゃないのか?」
「いえ、統計学上で算出した結果よ」
 中々手ごわい。さすが、15歳で主席卒業とやらをしただけはある。
「でも、計算じゃ出せないものもあるだろ?」
「何?」
「確かに、ショッピングモールに人は行くだろう。人間は新しいものが好きだからな。でも、果たして長く続くかな?」
「常に新しいもの、流行のものを追い求めるのが我が社の方針よ。エンターテイメント性には自身があるの」
「人間常にフルコースじゃあやってけないぜ」
「何が言いたいのかしら?」
 香憐のため息ひとつ。俺は出された紅茶を飲んでから落ち着く。よし。
「人の心だよ。それが、うちの商店街のウリだ。真心込めた真摯な商売。果たしてショッピングモールに出来るかな?」


+++++

長くなりそうなので一端打ち止め。働く姿を書きたかったんですが。
統計学とか反対する理由とかそういう知識ゼロなのですが……知ってるエロイ、もといえらいひとが居たら教えて下さい。

追記+++8日にちょっと手直し。
# by overbearing | 2006-06-06 22:42 | 交流イベント
チーム・バチスタの栄光 感想
良い文を書くには良い文を読む。これ、自分のポリシーです。
しかしながらミステリはフォビドンと関係無いだろボケェ!という無粋なツッコミはおやめくださいね。自分でしてますから。
赤川氏のライトな感じのミステリから自分はミステリが好きになったのです!
フォビドゥンブログだけど、小説の感想くらい良いヨネ!ってかここは自分の城さ!おk!

様々な箇所で言われている通り、医療のリアルさがまず凄い。手術の描写が、現役のお医者さんだけあって本当に凄いです。
通学中に読んでいたのですが、中断して降りるのがイヤになるくらい。
すごく引き込まれる文章でした。やっぱミステリいいよなぁ。私もフォビドゥン終わったらミステリ書こうかなー。
でもそんな、トリックとか考えられる高尚な脳みそが詰まっていないことに気づきました。

そして何より、キャラの肉付けが濃い。白鳥さんは勿論良いです。
しかし、おっさん好きの自分(ギャグ漫画では妹子<太子、曾良<<芭蕉)としては田口公平氏を推したい。
くたびれてるんだけど、どこか鋭くていざとなったらきらめく所がたまりません。愚痴外来に行きたくなりました。ハイ。
個人的には白鳥さんの部下、氷姫も気になります。BLEACHの伊勢七緒嬢みたいなタイプなら良し!秘書とツンデレが大好物です自分!
続編が今から楽しみですよー。田口さんと氷姫出して下さい。


それを読んでるから通学時とかに書けないんだ自分。とかツッコミを入れつつ。さて、
来週の火曜からはあさのあつこシリーズだー。(月曜はジャンプがあれば他に何もいらない)
今夜中にもう一本くらい交流イベント書けたら良いなー。でも調子が出なさそう。途中まででもとりあえずあげてみよう。うん。
# by overbearing | 2006-06-03 00:26 | レビュー
二週目交流イベント② 『花と共に来る』
 花と乙女は美しい。どちらも儚く、すぐに美しい盛りは消えてしまうけれど。
 ……なんて言ったら、商店街における全ての女性陣から総スカンだな。

 何故俺がそんなことを思ったかといえばさららの花屋に向かっているからだ。
 一昨日店内ディスプレイ用に買った花はすでに見るのも哀れなくらいに枯れた。
 お花係は俺だったらしく棗はおかむりだ。そんな風に勝手に割り振られても困るのだが。

 まあそんな訳で。店内に飾る花を買い求めるのとモールに関する相談をするために足を向ける。でなきゃこんな暑い時間に出歩かないよ。うん。
 一応千夜さんに電話したから来てくれるはずだが……あの人に期待はしない方が良い。一回でもマトモに来たことがあったか?
「……あー、何でこんな大変なチームなんだろうなぁ」
 頼りの酒売は今日は大学の用事とかで来ないらしい。マトモな話し合いにならないことは必至だ。恨むぞ酒売。

「それでねー、このお花はガーベラだよ。香憐姉ちゃんは黄色いのが似合いそうだよね」
「そ、そうかしら?」
「うん!髪の色も明るいし明るいお花が似合うよ!彩香姉ちゃんは青系統……桔梗かなぁ」
「まぁ。とても美しい花を選んでくださるんですね、さららさん。ありがとうございます」
「ううん。だって綺麗な人には綺麗なお花が似合うじゃない」
 女の子のキャピキャピした声が聞こえてくる。それは大変微笑ましく商店街も潤っている。良いことじゃないか。
 だがしかし、しかしだ!何で香憐とその秘書が客なんだ!アンタら商店街潰すんじゃないのか?
 のんきにさららも接客をするな!もうちょっと敵対心とか疑う心とかそういうのを持て!
「それでね、黄色いガーベラの花言葉は……」
「オイさらら。頼んでたヤツ出来たか?」
「あ!右京兄ちゃん!」
 さららが俺を呼ぶ言葉にあからさまに不機嫌そうな顔をするのは香憐。隣では彩香さんが会釈をしてくる。
「でもあれー?他に用無かったっけ?」
「あるよ!でも接客したんだろ?上がって待ってるぜ」
「うん。あと、麦茶3つ注いで持ってきてくれない?」
「俺はパシリか!」
 ツッコミを入れても無駄なので。俺は勝手に入り。麦茶を注ぐ。お喋りの声はなおも続く。
「それでそれで、続きなんだけど黄色いガーベラの花言葉は『究極美』なんだよ!似合ってるよね!」
 究極美っていうか、究極の高飛車じゃないか?認識を改めろさらら。
「そう?さららさんには……これかしら」
「チンチョウゲ?」
「ええ。花が可愛らしくてとても似合っているわ」
 笑顔が、『あの』笑顔になった。それは、さららが花の世話をしている時に、似ていやがる。
 それは、何かを愛でる時に人が見せる表情だ。好きとか嫌いとかそういう概念を超越してやがる。
 やりづらい。敵対しなければならない人間のこんな表情など見せられたら戦う気力も見せられない。
 むしろ、俺がこいつのこんな表情を奪ってしまうことが罪のような気にさえなってしまう。

 ……いかんいかん。流されるな俺。相手は憎っくき敵なのだから。たとえ容姿が整ってちょっと笑顔がかわいいからってだまされちゃいけないぜ俺。
「ほら、麦茶だ」
「わー。右京兄ちゃんありがと!ほら、彩香姉ちゃんと香憐姉ちゃんの分!」
「ありがとうございます」
 無表情で彩香さんが飲む。毒見をされているみたいな気持ちになってしまう。
「ありがとう、さららさん」
 続いて香憐。さららからコップを受け取って上機嫌で飲んでいる。追加分を冷蔵庫から出しておいておく。

 麗らかな午後にうら若き乙女の笑い声。そののどかな光景を扇風機の横で見ている俺。
 本来の目的など忘れてしまいそうになる時間の流れに俺は息をついた。千夜さんまだかなー。
# by overbearing | 2006-05-31 23:50 | 交流イベント
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